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今月のイクジィより

子どものこころ診察室より
今月は信州大学医学部付属病院 子どものこころ診療部 樋端先生のコラムです。

いい加減の子育ては難しい。

ここで言う「いい加減(否定的)」では無く「良い加減(肯定的)」の事を指します。

十数年前は困っているとご近所の人が助けてくれるのが当たり前の時代でした。
近年核家族化が進み、共働き世代になり、福祉サービスの充実と共に
地域での繋がりは薄れ、皆で「良い加減」に子育てするのが難しくなってきました。
ましてや子供が発達障害と診断されると、周囲の理解も得られず孤独になったり、自責の念に囚われる親も少なくありません。

だからと言って周囲の子供達に早く追いつこうとか
普通に育てようなんて思う必要はありません。

発達障害の子どもは実はとってもユニークな特性を持っていて、
その特性を上手く伸ばしてあげると素晴らしい子供に育ちます。
だからと言って焦りは禁物です。
知識と余裕を持ち子どもの成長段階に合わせた支援をしていくことが大事です。

でも育児をしていく中で不安や迷いは常について回ります。
そんな時は行政、医療、教育などに相談してみましょう。

もっと気軽に相談できる場が無いか?
行政、医療機関、児童発達を支援する事業者が立ち上げたグループ、保護者が立ち上げた親の会などがあります。
そのようなところに問い合わせをして参加してみるのも一つの手立てです。
ただ、保護者の中には専門的な機関や昔からある団体に抵抗感を感じる方も少なくありません。

そういう方たちにも気軽に参加でき、自らの悩みを話、様々な情報交換できるのが
「発達障害あるあるラボ」です。
医療、教育、福祉の支援職、当事者、保護者などが参加して、
赤裸々トークし前向きに育児に取り組めるよう癒しの場を提供する
今までにない形のピアサークルです。

心屋仁之助書「いいかげんに生きるより」

”ちゃんと「がんばる」よりかなり「適当」くらいが人生うまくいく”

発達障害あるあるラボに参加して発達障害のあるお子さんの
「良い加減」な子育てしてみませんか?

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