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大北で、ゆるったりと、すてきな仲間と、まったり ほんね の話し合いができる場をほぼ毎月開催している、ゆるすまほの会という会があります。

休日に開催でしたので、新規の方を誘って3年ぶりくらいに参加してきました。
ゆるすまほの会は大町市を中心に4年間、50回以上(あるラボの倍の歴史がありますね)、ほとんど参加者がいない時期も続けてきた歴史があります。

気分調べや、ストレッチから入り、ゆったりとした環境音楽を流し(これはちょっと私はむしろ耳障りなときもありましたが)、カードを使って意思表明をしてから開始。
ルールや環境などよく配慮されつつも、自由な雰囲気で安心して語れる場がオーガナイズされていて感心します。

社会や人と関わるのにも疲れた方も、またちょっと人と関わってみようかなと思わせてくれます。
私自信もいろいろな気づきと癒やし、アイディアをもらって元気になりました。
あるラボも最近は参加者の人数が増えてきましたが、こういった数人の会も落ち着いた会もいいなあと改めて思いました。

3月までは、先日、親子あるラボ(たこパ)も開催した、松川村、子ども未来センターかがやきを会場に開催していくそうです。
大北方面の方で、ちょっと家から出て話したりする場があるといいなと思っている方どうぞ〜。

先日、長野県で子育て支援、医療、障害支援等に関わっている4人ほどの仲間と、山梨県甲斐市にあるこころのサポートセンターネスト山梨に見学に行かせていただいた。
中信エリアからも車で1時間半程度。長野県内の他の圏域(長野や佐久、飯田など)とも変わらない移動時間。比較的近いところにあります。

今回は主に幼児の療育プログラムを見学させていただき、お話を伺った。

ここの凄さは、いろいろあるのだが、まず支援のスペクトラムの広さ、専門性の高さ、その有機的な連携。時間軸でも空間軸でも筋の通りっぷりが半端ではない。
職種の中心は心理職である。個別支援とグループ支援、アウトリーチ、自由に行き来している。
人で誘う、活動で誘う、場に誘うというのを使い分け、どんどんつないでいる。

大きな飲食店であった建物をまるごと居抜きでつかっているのだが、部屋がたくさんあり、多目的に利用できる。広さは正義。
今、使われているのは1階が中心で、2階には宴会場であっただろう和室が複数。
3階以降はオーナーの住居だったスペースで、今後、ショートスティやクリニック等に拡張できる余地がある。

利用者は行政、口コミ、医療機関、被虐や乳児院からのルートもあり、医療でも教育でも福祉でも埋めきれない隙間を埋めている。
発達障害を抱える人、親への継続的なサポート(心理的、情報的、実際的)がライフステージに応じて行われている。
仲間づくりの機会も途切れることなく提供され、周辺の行政委託のスタッフ派遣や保育所等訪問支援で、それが地域に展開されている。

また自費の事業、給付事業、公益事業を上手く組み合わせ、なかなか必要だが支援が届きにくい対象者にも継続的な個別のサービスが提供できているというところもすごいと思った。

グループ療育の幼児プログラムは4人程度を一組としての療育だが、ABA的な対応、顔のマッチング、音楽、工作、当番などをすこしずつ・・。
保育園と平行利用している子が多く、保育所等訪問支援でスタッフが出向ける。
(放課後等ディの利用者の支援にも小学校〜高校へと出向ける)

場に乗れない子、いろいろ気になる子がいてもスタッフのチームワークもよく適切に対応、フォローし非常にスピーディー。
子どもたちも人と関わるって楽しいかも、苦手なところは無理のない範囲で体験でき楽しいかも感じられるように・・。
運動プログラムのサーキット(感覚統合的な要素も)、最後にそれぞれの子どもが好きな平行遊びをたっぷり・・・。
親グループのある日は前半は親も見学し、後半グループで知識や癒やしを得て、仲間づくりもできる。
この年代は親の支援、フォロー、親育てこそ本筋。
子どもにも親にも個別支援、相談も必要があればどんどん可能。

そして・・。
・母体は乳児院も運営する社会福祉法人で虐待事例などにも強い
・精神科医療機関や療育機関でいたこともある専門性の高いスタッフ。
・みんな地域に出て動く時間をもっている。
・必要なら毎週、心理士がカウンセリングできる。
・放課後等ディも送迎なくて週2日のみで80人の利用者、専門性で勝負している。
・保育所等訪問支援で利用者の保育園、小学校〜高校に入っていける。
・親のカウンセリング(払えない人は費用負担なく利用可能)、グループ。
・不登校の子の来られる場にもなっている。
(曜日ごとで養護学校の方が中心、不登校の方が中心などとわかれているそう)
・週末を中心に各種の余暇プログラム(鉄道、漫画アニメ、ボードゲーム・・・)
・成人になったら稼いだお金を握りしめて自分でカウンセリングも受けにこられる。

今後、
・地域定着支援などのアウトリーチ
・就労支援など
・ディケア
にも拡大していきたいとのこと。

ここまでいろいろできていると発達支援における医療(医師)は本人、親の二次障害、精神症状への対応、薬物治療、診断書などの役回りが中心になる。
中信地域に足りていないものを見せつけられた感じであった。

さあて、どこから手をつけるかな・・・。