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発達特性×不適切な養育、逆境の連鎖

児童養護施設関係の研修会に参加させていただきお話させていただき、現場の方々と交流しました。

児童養護施設にいる方々の多くは発達特性×不適切な養育という、二重のマイノリティを背負った子たちです。

乳幼児期には親への支援が乏しすぎ、「お母さんなんだからがんばらなきゃ」と指導されてしまう。頼る人がいなくても貧困であっても発達障害・精神障害があってもそれは変わらず、援助希求を諦めてしまいます。

思春期に突入しても、それまでに意欲のエネルギー(基本的信頼感、自己肯定感、自己効力感)を高められなかった子たちが多いです。
安心できる場で好きなことを見つけてエネルギーを貯めること、そして自分と社会を知るために支援付きで試行錯誤ができることを保証することが大事ですが、施設を出た高校時代の後にはなかなかそれを社会として保証、許容するものがない。そこでまた子どもができ次世代へと逆境が引き継がれてしまう。

とくに家族機能の乏しい、戻る家のない子どもたちにとってはなおさら深刻です。

というような課題が浮き彫りになりました。

1世代(約30年)頑張れば潮目が変わるとおもうのですが・・。
人口も減っているというのに、みんなから集めたお金でスポーツのお祭りや万博やってカジノつくったり、沖縄の海を埋め立てて基地をつくったり、中央アルプスに穴をほって早い乗り物を通したり、戦闘機を買ったりしている場合じゃないとおもうのですけどね。



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