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(レポ)行動障がい児・者支援の基礎知識

7月24日に上田市で開催された、上昇圏域第5期障害福祉計画推進研修。
のぞみの園、日詰さんの話のまとめ(+α)おすそわけです。

本人の体験に近づく(表出性コミュニケーション)

自閉症と知的障害の併存例に多い強度行動障害は本人が困っているという表出である。アセスメントがなく表面上のことだけ抑え込もうとすると支配、虐待になる。家族や支援者は一人で抱えずに本人の出しているメッセージをうけとって、仲間でチームをつくって本人が困っていること、苦しいことを解消して安心して過ごせるようにする。(氷山モデル、機能分析、表出コミュニケーション)

本人に伝える(理解(受容)コミュニケーション)

社会の中で一緒に生きていくために、自分の体と周囲の人とどう付き合っていくのかということに関して、未学習だったり誤学習していたりすることが多い。誰からも本人に分かるようにきちんと伝えられないまま来てしまっている。もう一度時間をかけて覚え直していきませんか、ということを本人にも求めていく。(構造化、機能分析、視覚的支援)

コミュニケーション、情報環境、刺激の調整

上記による対話を通じて、本人にあったコミュニケーションの方法、情報環境(時間、空間)、刺激を工夫する。ポイントを引き継ぎ一貫性のある支援を広げる。

※感覚や体験世界が少数派で違いすぎる(インプットが違う)のに、多数派にそれが知られておらず表出(アウトプットが違う)できないために、行動障害で表出したり自閉するしかなくなってしまっているということ。

※専門家とうまく繋がれなくなっている家族もいる。先輩親、戦友としてのペアレントメンターがいい場合も。
ペアレントメンターのポイントは2つ
・話を聞くトレーニング(お説教じゃなくて聞く)
・専門家のように背負いすぎない(指導や助言は無理せず)

※体の変化も気づきにくい、訴えられない。自閉症の方には消化器の問題なども多い。健康管理は大事。虫歯などは気づかれやすいが、中年くらいになって落ち着かなくなったとおもったら視力や聴力の低下が原因だったりすることとも。 健康管理っておろそかにしちゃいけない。障害者ドックなども。

※ 企業が主導の配慮や、センサリーフレンドリーの取り組み。避難所へのデジタル耳栓の配布。イギリスなどでのスーパーのクワイエットアワーなどの取り組みが日本の大手ショッピングセンターなどでも始まっている。ANAとJDDなどでの飛行機の搭乗体験などの機会も。

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