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研修報告「発達障害児の偏食について」

「発達障害児の偏食について」松本管内保健師・管理栄養士会合同研修会に参加してき
ましたのでレポします。講師はNPO法人未来の風 理事長 北野とみ江先生でした。

偏食への対応は食にとどまらず、その子の生きにくさ、特性に合わせた様々な工夫をし
続け、安定した生活を作ることである。それができるように親、家族を支えることが、
その子に関わる支援者がしていくことである。全体の中に「食」がある。「食」につい
ての課題が解決すると全体へつながる。うまくいったという体験を児だけでなく、母親
にも持たせる、そしてそれを応用していくことが大切。発達障がいを持つ子供達の特性
を多面的につかむことが大事!

偏食=感覚(味、食感、温度、臭覚の過敏さと鈍感さ)の特性+こだわり行動

感覚特性については、本人しかわからない辛さがある。例えばご飯を食べても砂を食べ
ているような感覚。無理して食べさせず、スモールステップで食域を広げる事。離乳食
で食べれていたものは、食べられるようになる。食域が広がるのは長期間かかるので、長い目(8~9年かかることもある)でみること。
※ちなみに私の次男(中度知的+自閉症)は食に関する感覚は鈍感で、偏食については困らなかったです。未経験の物は食べないくらい。ただし、食事のマナーについては課題が多くあります(^_^;)
一緒に療育したお友達はカレーはルーと米を分けて食べるとか、飲み物はまぐまぐでしか飲めないとか、食べ物は野菜ジュースのみってお子さんもいました。

【具体策】
・保育園と連携して、食べられたものは保育園のレシピ通りに作る。
・視覚優位の児が多いので、ポテトサラダのようなごちゃ混ぜになった料理は苦手、料理の正体を知らせるために、この料理にはこの食材が入っていることを視覚支援(イラストにする)するなどの工夫をする。
・ひと口食べたら動くような遊び食べをする場合は、「もうおしまいにするんだね」と言って片づけてしまう。
・臭覚過敏の場合は、隣の席の食べ物の臭いが気になることがあるので、机を離すなどの環境設定を。
・パターン化したらきちっとやれる児が多いので、習慣化されるまで親が頑張る。

実は北野先生は子どもを療育してくれた先生で、久しぶりに逢えてうれしかったです。愛があるんだよな~。

最後に北野先生より、支援者として、母親を孤立化させないこと、誰に言えば助けてもらえるのかを伝える事。支援者が分かっていることは点でしかない、成人になってしまった発達障害当事者に幼児期にどうして欲しかったか教えて欲しい。家族が抱え込まずに外に発信していくこと、困った事は困ったと言えることが大切であるとのお話しでした。

あるラボの意義ここにあらん!!みんなつながっていくよ~♪

(ひろりん)

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