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(レポ)大北圏域親の会 オルカの輪 参加レポ

本日は大町市で開かれたオルカの輪の会(大北地区発達障害の子をもつ親の会)に参加してきました。

オルカとはシャチの事で子供に愛情が深く家族の絆が強く人間と似ているということで名づけたそうです。奥が深いですね~!

勉強会の講師に信州大学医学部子どものこころの発達教室 特任准助教 樋端先生をお迎えして「医療現場から見た発達障害」をテーマに時折親に問題を投げかけるという楽しいものでした。

つい親が言いたくなる(言ってしまう)ベスト3

・早く
・待って
・言う事を聞きなさい

ここで親に対して先生から問いかけが出される。

「子供に対してイライラして怒鳴ったり手をあげてしまうのはどんな時ですか?」

言う事を聞いてくれない時、自分に余裕が無い時など・・・
これって全て親の都合ですよね?

発達障害の子供からしたら

・早く出来ないよー、まだできないよー。
・これがきになるんだよー、今すぐやりたいんだよー。
・納得できなんだよ、わからないんだよー。

だから発達障害なんだよーなのです。おぉ~納得!!

凹凸を平らにしたくなりますか?大抵の親はみんなと違うと不安になります。
でもちょっと考えてみてください。その凹凸を強みにしたらどうでしょうか?

・発達の保証を(一方的に高い目標ラインをひかれると自己肯定感が下がるだけ、だけど将来居場所がなくならないようなことは身につけさせる)
・凹は代償方略を(ツールを使う、人に頼むなど)
・凸を活かす(伸びやすいところに着目して伸ばしてあげる)

そして3つの大切な物とは?

・知識(情報的支援)
・余裕(心理的支援、実際の支援、仲間)
・対話の継続(コミュニケーション支援)

そして穏やかに、繰り返し、そして待つ。行動に注目して本人の体験を聞く(想像する)、環境や指示の工夫し、一貫した対応をおこなう。きちんと本人が納得する形で理由を伝える。

好ましい行動は褒める、好ましくない行動はスルーする、自分や他人を傷つける行動はルールを作って一貫した対応を!

さらに誰のための診断、アセスメントですか?

アセスメントをもとに、本人が今 苦痛なく、不安無く、混乱なく過ごせる(本人が楽しく、安心でき、わかる)、先へつながるような具体的な支援や配慮を継続することが重要。子どもにとっていい環境を準備するための、周囲に対しての診断です。

診断された親に頑張って!なんて言われると悲しくなります。
もう十分頑張ってますから。

余裕がある人が余裕が無い人を助けるのが原則で逆になると悲劇、知識があっても余裕も必要。ヘルプをだして助けてもらえる環境、対話の継続、フラットにオープンに、医療は親・子・支援者の潤滑油的な存在であれば良い。医療ー教育ー福祉ー行政という連携がうまくとれていなのが、今一番問題視されているところです。

この連携がうまくとれていくと、もっと親も子も生きやすくなっていくのですが・・・大きな課題ですね。

そして二次障害の予防が一番大事です。0次特性は強みにもなりうるので、子どもの好きと得意を大切に成長を楽しみに観察することはとても大事です。その特性(才能)が天才に生まれ変わるかもしれませんよ!

そして行きていく上でいちばん大事なのが援助希求・・・自援力・ヘルプシーキング
誰かに助けを求める!生きていく上でこれは絶対身につけておきたいスキルです。
思い切って援助をもとめたときに助けてもらえたという経験から身につけられるものです。

試行錯誤を保証する(挑戦したことを肯定。失敗してもやり直しは出来るという保証、安心感)、支援付き試行錯誤(将来を見据えて自分で選んで決め、上手く行かなかったことも含め結果をひきうけ自己理解を深め対処を工夫する力)
自分を知って、自分を社会にどう位置付けるか?(自分でやれること、やれない事を見極めることが出来る)

親離れは本能的、子離れは意識的だといいます。

親の言いなりにしない、本人で意思決定する環境を作ってあげる。
思春期は自分で考える力を養う大事な時期です。
福祉の活動、余暇活動支援、自己理解の促進、親離れ子離れの支援。

成年移行期には色々な問題が起こります。当事者である子ども抜きで親や周囲が色々決めるようなことはしてはいけません。

当事者・支援者・医療・教育・福祉を超えた対話の場が必要。

連携・移行の為のガイドラインやツールが必要←これが今一番問題視されているところでしょうか?
医療をもっとうまく活用して、発達障害の親も子も生きやすくなっていくと良いですね。

次回のオルカの輪は1/10にえじそんくらぶ長野の阿部優美子さんをお迎えして「ストレスケア」だそうです。発達障害の親はとにかくストレスを抱えがちです。心のメンテナンスしてみませんか?

 

 

 

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