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もう5回目になる恒例のクラッシックコンサートなんですね。篠山Dr夫妻、鬼頭Dr夫妻、田辺Drに加え、今年は公家Drも。

小さなお子様、発達障害のお子さんづれでも大丈夫な雰囲気と思います。
無料です。是非、ご参加ください〜。

こんにちは。上間春江(うえまはるえ)です。
わたしは、普段、子育て支援やスクールカウンセリングなど、
主に、子どもにかかわる現場でカウンセリングをしている
臨床心理士です。

わたし自身も、凸凹の差が大きく、
診断を受けたことはありませんが、
発達障害の自覚は、とっても、あります。
なにかと不器用なため、
子育て生活に突入してからというもの、
いろんなことがうまくいかずに、
行き詰ってしまった経験もあります(涙)

 

◆凸凹がありながらも、どうやってうまく生きていく?
9月15日の大人の発達障害あるあるラボの
座談会レポを行いたいと思います^^

すでに、レポートはいくつかありますので、
ここでは、後半の座談会についてのレポートを行います。

わたしがファシリテートさせていただいた座談会テーマは、
ずばり、「成功体験」!
凸凹がありながらも、なんとかうまくやっている
ライフハック術がテーマでした。

◆座談会はこんな風に進みました^^
わたしのグループは、わたしも含め13名の方が集まりました。
みなさんが聞きたいことを把握したかったこともあり、
自己紹介を兼ねて、どんなことを知りたいかお聞きしました。

◆みなさんから出た興味は、「仕事」が一番多かったです!
みなさんから、出た意見は、こんな感じ↓↓

・カミングアウトの成功体験
・仕事について
―ついつい、キャパ以上の仕事を背負い込んでしまうけど、
段取りをうまくやるには、どうしたらいい?
―得意なことややりたいことはお金にならず、
お金を稼ぐために苦手なことで就職すると続かない・・・
どうしたらいい?
―仕事での人間関係、距離感のとり方のうまいコツとは?
―仕事と日常生活のバランスのとり方とは?
・感覚過敏とどうつきあったらいい?

仕事についてのテーマが多く出ました。
大人になると、1日の中でも最も多い時間が、
仕事ですから、ある意味当然かもしれませんね。

◆こんな成功体験が語られました。
たとえば、段取りのつけ方として、
冊子をまとめる仕事についている方からは、こんな意見が出ました。

その方にとっては、情報があちこちに分散していると、
仕事がうまくはかどらない・・・という特性から、

完成版の冊子を、一度、仮で作ってしまい、
つど、未完成のページをそのつど作っては、
仮冊子とさしかえていく、
こういった手順でうまくいった、という報告がありました。

また、同様に、
ひとまず、しなければいけない仕事については
すべて、仮のファイルをPC上に作ってしまい、
未完了フォルダと完了フォルダに分け、
未完了のものから順々にこなす、
といった方法もよかったようです。

ほかにも、自分の特性を受け入れて、
自分ができる作業量のキャパと、
1つの作業にかかる期間の見積もりをつけられるようにして、
作業量以上の仕事は断るようにして、
無理をしない工夫をしている、
なんていうご意見もありました。

◆発達凸凹とうまく付き合うコツは、「自己理解」!
ほかにも、さまざまなライフハック術がたくさん出ました。
さまざまなエピソードに共通していたことは、
「自己理解」がうまくできている!
ということでした。

苦手さは苦手さとしてありつつも、
その苦手さを理解していれば、
どんな工夫をするとうまくいくのか、見えてきます。
そこをアイディアとして工夫されている方は、
成功体験につながるようでした。

凸凹のままでうまくいくコツをたくさん見つけて、
日々、心豊かに、幸せに生きたいですね。

凸凹ばんざい!

【ご参考】
▼発達障害に関する上間のほかの記事
https://ameblo.jp/happy-mirai-create/theme-10105333570.html

◆上間春江(臨床心理士)

▼ブログ:イライラママは、今日で卒業! 自分も子どもも幸せになる「自分軸」の育て方
https://ameblo.jp/happy-mirai-create
▼HP:教育コンサルティングオフィス 虹のかけはし
https://happy-mirai-create.jimdo.com/

たまには書籍の紹介もしてみたいと思います。

本書の主人公?でもある立石美津子さんからも、すすめられて読んでみました。
立石さんのお話を聞いてみたい人が集まれば、いつか当地にも親子でお招きしたいですね。


最近発売された「発達障害に生まれて」は幼児教育の塾を経営しながらシングルマザーで自閉症児を育ててきた著述家、講演化でもある立石美津子さんと自閉症の子どもとの17歳までの軌跡を小児科医でもあるノンフィクションライターの松永正訓氏が書き起こしたルポルタージュです。

自閉症児の母親である立石さんの親類、医療、教育の間で右往左往する体験、世間との軋轢、悔しい思い、そして「障害との自由」を得つつある現在までの経過が淡々と記述されており、読みやすくサラサラとよめます。
この領域では必読ともいえる名作のマンガ「光とともに」を彷彿させる経過で、いまだにそしてどこでも同じような道筋をたどるのだなあと・・。

不妊治療、胎教、英才教育と行ってきた母は当初は診断が信じられないと耳鼻科や児童精神科などドクターショッピングをし、診断をうけてからは複数の療育機関にも母子でせっせと通い、施設ごとの方針の違いに驚きます。保育園では周囲の子とのコントラストが強く苦しかったということですが、特別支援学校を選び進学するといきなり優等生になり生活課題が中心で本人もやっとのびのび過ごせ一息つくことができました。

しかし、それも東京都の指導主事が巡回のときに、集中して漢字を書いている様子を見られて、この子にとって適切な環境ではないと特別支援学校から特別支援学級に転校を指導されます。しぶしぶ通常の小学校の支援級に移り、しかしお金の計算もできないのに将来に役に立ちそうもない授業をうけさせられる羽目になりギャップに苦しむというのはなかなかない体験かもしれません。

地方在住者としては療育機関や医療機関、支援学校や支援学級などの選択肢が求めれば多いように見える都市部の様相も印象的です。それでも親が積極的にもとめないと必要な情報は得られず、迷える親子に密に伴走してくれる人はなかなかいなかったようで、救いとなったのはやはり親の会だったそうです。

親が子どもに期待するのは当然で、才能を見つけてあげなければ、サヴァンかもしれないとピアノやスイミングなどさまざまなことをさせてみるものの、本人は言われたことには素直には従うものの、興味が無いことはほとんど伸びません。

そうしてある時、子どもを変えようと親の理想を押し付けようとすればするほど、普通にしようとすればするほど、二次障害のリスクが高まることに気づきます。
思春期に入り不安が強まったのか親を巻き込んだ強迫性障害も併存します。

本人のこだわりに付き合いつつも、母はさまざまな体験をさせようと奔走して、理解があり配慮をしてくれたスイミングスクールとは大パニックを起こしてやめざるを得なくなるまで10年の付き合いになりました。少しずつだけれども出来ることも増えていき、意思を伝えられるようになり確実に成長しているのも見て取れて微笑ましいです。

特別支援学校高等部での職業訓練がはじまり、企業実習で一見つまらなそうな単純作業の反復で一生をおくるのは親は不憫で可愛そうと思いますが、本人はむしろ暇ですることがないのが苦しいといいます。そして何故か本人の興味は外出先でのトイレの型番の同定とコレクションに移り、トイレの音の聞き分けの達人となり、お金にもなりそうにもないが幸せそうです。

子どもへの理想が高く、健常児、天才児を望んでいたことから日々戸惑う母と、素直ではあるが、わが道を行き、時にパニックを起こして荒れる、自閉症の子どもとのとのギャップの描写には失礼ながらユーモラスな感じすらうけました。

親と子は別の人間、思い通りにはならないということ。「普通」という呪縛にとらわれないこと。本人の体験を認め、想像し、コミュニケーションを取ること。子どもを育てる中で親になっていくということ。これらは障害の有無に限らず一般の子育てにも共通する原則だと思います。(という意味で発達障害にかかわらず多くの人に読んでいただきたい本です)

今後、この親子にも、親離れ子離れ、グループホームや後見人など親亡き後の人生を考えて動きはじめています。今後は社会の中どう親以外の応援団をつくっていくのか、本人の幸せとは何か・・。親や周囲の動きとともに、本人の気持ちや体験を表現したものも掲載していただいた続編を読んでみたいと思いました。


立石美津子さんの著作

 

(といぴ)

平日ですが、2年前の信大の子どものこころ診療部セミナーでもきていだいた(レポート)、横浜発達クリニック、PEC研究所の吉田友子先生が安曇野市で講演されます。

10月18日(木)13:30〜16:00

安曇野市豊科学習交流センターきぼう 多目的ホール

とてもおすすめです。

 

以下、吉田友子先生の著作です。どれもおすすめです。

 

(といぴ)

9月17日、13時30分〜15時30分

塩尻の元気っ子講演会

会場、塩尻市民交流センターえんぱーく多目的ホール

「発達障害のある子の育て方のコツ」

演者、信州大学、本田秀夫先生

↑クリックで詳細

(一般市民の参加可能ですが、こちらは申し込み制のようです。参加希望者は主催者に聞いてみてください。)

中信地域ではなく諏訪市ですが、講演会のお知らせです。

信大、本田秀夫先生は長野県内からの講演依頼は優先してうけているので(全市町村を目指すと聞いています(^_^;))、聞く機会は多いと思います。

講演内容も年々変化していますので、まだの方、リピーターのは方はどうぞ。

1.日 時 平成30年9月19日(水) 午後3時~

2.場 所 湯小路いきいき元気館 3F 交流ひろば
(諏訪市総合福祉センター内)

3.講 師 信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授
兼信州大学医学部付属病院子どものこころ診療部部長
本田 秀夫 教授

4.講演内容 「発達障がいの正しい理解と認識」
近年、一般的に認識の広まっている発達障がいについて、その基礎的な
特徴についての正しい理解と認識を深め、発達障がいを抱える方(お子さ
ん)への必要な支援について、信州大学の本田教授にご講演いただきます。

5.参加対象者 どなたでも受講できます。(申し込み不要)

6.そ の 他 無料の託児サービスを利用可能です。(希望者は事前申し込みが必要)
会場は駐車スペースが限られているため、清水町体育館駐車場の利用を
お願いします。
詳しくは、担当課へお問い合わせください。

 

 

よつ葉の会主催、よつ葉塾(中信)。

9月30日10時〜(開場9:30)

安曇野市豊科交流学習センターーきぼう、学習室1

今回は特別支援教育を專門とされているカウンセラー両川先生のお話で、「発達障がいのある子を持つ親と学校とのお付き合い」がテーマだそうです。

場所も時間も「みんなの学校」木村さんの講演会とかぶっちゃいますが・・

映画とは、はしごできるかな。

朝の連続ドラマ「半分青い」も人気あるようですね。(見てませんが)

その主題歌である星野源作詞作曲の「アイデア」の歌詞がいいとおもったので紹介します。

発達障害には「努力や根性」ではなく「創意と工夫」というあるあるラボのコンセプトにも一致するかなと。

星野源は役者としても歌手としても、文筆でもマルチに活躍しています。逃げ恥のひらまささん、コウノドリでの四ノ宮先生(しのりん)の役もよかったですね。

どちらもいい感じで自閉スペクトラムが隠し味になったキャラという感じがします。

ちなみに私は最近のJポップの歌詞は耳だけではまったく聞き取れず、カラオケなどで表示される字をみて初めて理解できるタイプです。

こういうのって皆さんは聞き取れているんでしょうか?

歌だけではなく授業などでも教科書などを他人が読んでいるのを聞くというのも苦手で、それだったら自分でどんどん読みたいタイプ。

授業もそういう感じになると聞いちゃいなくて、テキストを先に読んでしまって追いつくのを待っている感じでした。

また教科書などを交代で音読するよく授業がありますが、自分が音読しているとそちらだけに集中してしまい肝心の内容は全く理解できません。

どちらも、今でも学校の授業ではよくやられているのだと思いますが、私にとってはあまり意味のないやり方だったとおもいます。

話がそれました。

星野源のアイデア、聞いてみてください。

そして歌詞も見てください。

おはよう 世の中
夢を連れて繰り返した
湯気には生活のメロディ

鶏の歌声も
線路 風の話し声も
すべてはモノラルのメロディ

涙零れる音は
咲いた花が弾く雨音
哀しみに 青空を

つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の音で歌を歌おう
すべて越えて響け

つづく日々を奏でる人へ
すべて越えて届け

おはよう 真夜中
虚しさとのダンスフロアだ
笑顔の裏側の景色

独りで泣く声も
喉の下の叫び声も
すべては笑われる景色

生きてただ生きていて
踏まれ潰れた花のように
にこやかに 中指を

つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の音で歌を歌おう
すべて越えて響け

闇の中から歌が聞こえた
あなたの胸から
刻む鼓動は一つの歌だ
胸に手を置けば
そこで鳴ってる

つづく日々の道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の中で君と歌おう
音が止まる日まで

つづく道の先を
塞ぐ影にアイデアを
雨の音で歌を歌おう
すべて越えて響け

つづく日々を奏でる人へ
すべて越えて届け

ソース・Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/gen-hoshino/idea/

(といぴ)

信州あいサポートフォーラム2018
誰もが共に支えあう「共生社会」を実現するため「信州あいサポート運動」を広め障がい者の社会参加を推進していくフォーラムだそうです。

 

日時:11月1日(木) 13:00~16:00
場所:松本キッセイ文化ホール
対象:どなたでも
定員:700人

第一部 講演:松山三四六氏 テーマ「心のバリアフリー」
第二部 パネルディスカッション「誰とでも楽しめる居場所づくり」

参加費:無料 要申し込み(会場に空きがあれば当日参加可)
問:長野県身体障害者福祉協会  (大森)
TEL:026-228-0317  FAX:026-228-8006
メール:nagasin@avis.ne.jp

是非、分かりづらい発達障害もお仲間に・・。

長野の子ども白書編集委員会主催で松本で子供の権利に関する学習会が開催されます。

2018長野の子ども白書 学習講演会
日本における子ども期の貧困化
~新自由主義と新国家主義のもとで~
講師 堀尾輝久氏(東京大学名誉教授)

日時  10月13日(土)  13:00~16 :00

(質問や意見交換も含みます。発言や報告も歓迎です)
会場 松本市勤労者福祉センター
主催・長野の子ども白書編集委員会(事務局:090-3806-9332)

チラシ

「国連子どもの権利委員会」は、第3次最終所見(2010年)でも、日本政府に対して「日本の子どもはその権利を守られていない」と勧告しています。日本政府はこれに対して第4・5回報告で「政府としては充分に子どもの権利保障に向けて努めてきた」と述べていますが、子どもたちの困難な現状については知らん顔です。そこで、「子どもの権利条約市民・NGO報告書をつくる会」が、日本の子どもの権利侵害の現実を多くのデータや報告をもとにまとめた「報告書」を国連子どもの権利委員会に提出しました。会長の堀尾輝久さんにその経緯と内容について報告していただきます。

1933年、福岡県生まれ。東京大学名誉教授。東京大学法学部卒業、同大学院博士課程修了・教育学博士。東京大学教育学部教授、中央大学文学部教授、日本教育学会会長、民主教育研究所代表などを歴任。仏政府よりパルム・アカデミック賞、トゥルーズ大学名誉博士号を授与される。著書に『現代教育の思想と構造』『人間形成と教育』(岩波書店)『子どもの権利とは何か』(岩波ブックレット)『教育入門』『現代社会と教育』(岩波新書)『日本の教育』(東京大学出版会)『教育を拓く』(青木書店)『地球時代の教養と学力』『人間と教育』(かもがわ出版)『子育て・教育の基本を考える』『ピース・ブック』(童心社)などがある。著書は英、仏、中、韓で翻訳されている。

 堀尾輝久さんのお話「日本の子どもの権利侵害は子ども期の貧困」

「社会全体が抑圧的になり、過度な競争環境のもとで子どもの人間的な成長・発達が歪められ、子どもたちは、幼児期から親の目を気にし、幼児保育の学校化がすすみ、学校では学力テストを意識し、自分のだけでなくクラスと学校の順番を気にし、仲間はずれにならぬように気遣う。そこでは主体的な学びの権利と自由な遊びの権利が奪われていく。またそこからくる抑圧的心性は、ときに外へ(いじめ、校内暴力など)ときに内へと向かい(不登校。自殺)、自分自身の充足感(well-being)がもてず、豊かな内面を育てる自由な空間と時間と人間関係を奪われている。貴委員会が指摘した子どもの貧困、関係性の貧困はますます深刻化していると言わざるをえない」
(会長・堀尾輝久氏記・報告書「はじめに」より)抜粋)

 

特に見えない障害で訴えることできない知的・発達障害の子どもは人権侵害を受けやすいですから、ユニバーサルに子どもの人権を考える視点は重要です。