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「Ponteとやま」のイベントにいってきました。
Ponteとやま、宮の森カフェに関しては以下の本が素晴らしいです。いろんな人がつながる場になっています。

山口翔太さんにグラフィックレコーディングで描いていただきました。
グラフィックファシリテーションも試行しているそうです。
これ本当に素晴らしい。あるラボでもやりたいですね。

今日は松本市内にある株式会社 ハートフル松本MVPとアルプス福祉会の一つ第2コムハウス・ゆいの二か所を見学させていただきました。

ハートフル松本は就労継続支援事業A型事業所でエフピコから請け負った食品トレーとペットボトルのリサイクルがメインの事業所です。一人ひとりが役割・責任を持って安全に仕事に取り組んでいました。

A型事業をは雇用契約を結ぶだけあって、自分から出来る力・自分の働く環境を自分で整える力が求められます。黙々とトレーの選別をする利用者。そのスピードは健常の人よりどうみても早い・・・。毎朝目標設定して作業終了後は振り返りをする。スタッフ・利用者が目標に向かって日々頑張っているだけあって、昨年の社員旅行はなんと沖縄の石垣島!忙しい時期には土曜日・祝日出勤もありますが、何よりも自分のことを最優先してもらうというのが理念。素晴らしい!

11月から松本駅前で発達障害と発達障害と診断されていないグレーの人向けの就労移行支援事業を新たにスタートするとのこと。仕事内容の幅も広げておりまだまだ目が離さない事業所です。

そしてもう一つ伺った第2コムハウス・ゆいは就労継続支援B型事業と生活介護事業、同じ敷地内に居宅介護事業を行っている多機能型事業所です。

ここではコンビニやパチンコ屋から出たペットボトルとアルミ缶の分別作業と資源物回収、ぼかしの製造、シフォンケーキの製造、企業から請け負った作業(施設外作業)など様々な仕事を行っています。

生活介護事業では芸術に力を入れており、11月には青空芸術祭という企画もしています。生活介護の人にも出来る仕事を、出来る仕事は生活介護の人にもやってもらう。社会参加も出来るのが多機能ならでは。

農福連携にも力を入れていてJAとタイアップした作業も行っていたり、敷地内に農産物の直売所があったり福祉の最先端を行っている印象を受けました。

こちらの事業所も一人ひとりに配慮した仕事目標、日課表を作成して視覚支援しながら見通しを持って一日作業に取り組むを実践していました。

今回二か所見学させて頂きましたが共通していることは「目標を持つこと」。生きていく上で目標を持つということは、障害ある無しに関わらず大事な事だということを改めて感じ取ることができました。そして今日出会った全ての利用者が挨拶がきちんと出来ていたこと。挨拶ができない社会人もいる中で、挨拶が出来る障害者は輝いて見えた一日でした。

大北圏域にある3つの児童通所支援事業所が連絡協議会を発足するという事で本田先生を講師に招き記念講演会が行われました。

内容は「発達障害の子どもの子育て・教育」~成人期に向けてやるべきこと、やってはいけないこと~これは聴きに行かねばということで行ってきました。会場のすずの音ホールには本田先生のファンや発達障害者支援センターの方々、養護学校の先生、保健師や発達障害の子どもを持つ保護者など総勢250名近くが席を埋め尽くしました。

本田先生から先ずこのような連絡協議会は豊田市で行政主導ではやっているところはあるが、事業所が主体となっては今までに無く、草の根的な取り組みだというお話をされました。(おぉ~大北圏域気合入ってきたぞ!)

発達障害とは発達の「異常」。異常とは規格外れていて不便。症状の軽さと社会適応の良さとは必ずしも比例しない。本当にやってはいけない事はそんなに沢山は無い。世間では全ての子どもを定型発達に沿わせようとする。親は教えなきゃストレス、子どもはやらされる・やらなきゃストレス。そういう中で成長した子供は親や学校から受けたトラウマ・体験が抜けず二次障害を発症しやすい。

発達障害のタイプと育ちの4タイプをおもしろ・おかしく説明してくれました。ここで詳しく書いてしまうとライブで本田Drのセミナーを聴くお楽しみが無くなってしまうといけないので今回は割愛。でもちょっとだけ・・・自閉症スペクトラムの特性の一部は、他の発達障害の併存で目立ちにくくなる。僕の知り合いが「こだわりと不注意のせめぎあい」と言っていましてねー。(どこかで聞いたことあるフレーズだなぁ・・・)精神科医は変な人が多いんですと分類表に自分を当てはめて説明する本田先生。頂いたレジメには一句【グレーとは白では無くて薄い黒】本田秀夫 55歳/長野県。会場から若く見えるという声が聞こえる。発達障害は見た目歳をとらないというのは本当なのか!?

幼児期の支援の仕方、学童期の支援の仕方、思春期以降の支援方針。特に思春期の「支援つき試行錯誤」共感しながら施行錯誤に付き合う。情報提供と考えの整理は行うが誘導・助言は控える。本人主体で親はわき役に徹する。失敗しても絶対に本人を責めてはいけない。これ健常児の親でも中々できていないですよね。疲れる前に休養を取る。健康でハッピーな生き方、ネスト東京・山梨の活動・取り組みも話てくれました。趣味で横でゆる~く長く繋がれる居場所作り。ネスト東京では鉄道やアニメ、ゲームなど共通の趣味を持った子ども達が年齢の垣根を越えて繋がっているそうです。なんて素晴らしい取り組みでしょう!(鉄道の話をしている時の本田先生は鉄マニ・鉄オタクにしか見えなかったのは会場にいた人にしかわからないのが残念!)最後に本田先生から「子どもの気持ちを汲んで欲しい」という切なる願いを会場にいた人に伝えてお開きとなりました。

最後に講演会恒例のアンケート用紙を記入。今後やって欲しい企画などありましたらご記入下さいの欄に「発達障害あるあるラボ トークライブin大北(自閉症啓発の取り組み)」と記入。もちろん連絡先も書いてきました。来年お声かかることを願いつつ、ネスト安曇野が立ち上がれば良いなと思った一日でした。

画像に含まれている可能性があるもの:木、バイク、植物、自転車、屋外、自然

フィンランド?オランダの風景

イエナブラン教育勉強会に参加してきました。以前から関心あったので、やっと参加できて安心しました。グループ対話が素晴らしい!オランダとフィンランドの小学校の授業風景で、子供たちが輪になって、意見交換してました。先生がグループリーダーになって、たまに軌道修正。でもほとんど口挟まず。授業は、机が無く、それぞれに思い思いの場所で。サークルもできていて、先生一人ひとりにつく。…など、子供たちに考えさせ、自主性を大事にする。職員室は、ソファのみ。職員会議は、朝の1時間のみ。これなら不登校も引きこもりも起きようがないですね〜^_^わたしのような元多動児も、ほんとに楽です!なによりも、長野には、熱心な先生が少なくとも20人はいるという事。これを見れただけでも、参加の価値は、ありました。

長野県教職員組合の方から依頼を受けた「長野県母親大会」の~子どもの健やかな成長を願って~今、子どもを取り巻く状況は?のパネラーとして参加してきました。

大東文化大学特任准教授 渡辺先生をコーディネーターに迎え、周りが全て教職員、聴講されている方半分以上が教育に携わっている人という中で始まった特別講座。

良い企業に入る為の人材を育成する為の教育、学校が子どもをふるいにかける高校入試制度、キャリアパスポート導入により保護者の塾熱競争は更に激しくなる。本来の学校教育とは人格形成のためのものであり、子どもが社会に出る為の準備期間だったはず。子どもの権利や人権を無視するような制度が導入されようとしている事実を保護者はどのくらい知っているのでしょうか?

発達障害を持った子ども達は更に生きづらさを感じることでしょう。不登校・引きこもり、そして思春期の自殺率が圧倒的に高い長野県。追い打ちをかけるような制度。これで良いのか?日本・・・。

教職員組合のパネルディスカッションは今まで教職員の身内の会だったそうです。しかも現役組合員や組合員のOBがメイン。身内で話していても何も変わらないし、周りに伝わらない。

今回障害を持った子どもの保護者という立場で参加させていただきましたが、参加してみての感想。学校によってばらつきがある合理的配慮。学校間で情報を共有し、それぞれの学校が切磋琢磨してもっと良い環境を作って欲しい。不登校生徒の対応をもっと真剣に考えて欲しい。保健室以外に安心して過ごせる居場所を作って欲しい。

そしてこのような活動を組合員以外の先生に参加を促し、もっと多くの保護者に知って欲しい。今回新たな風を吹き込んだ母親大会の今後に期待したいところです。